朝の朗読を800回つづけてわかったこと
朝の朗読
ブログを開いてくださりありがとうございます。
先日、朝の朗読が800回を迎えました!!
2020年春、世の中に緊急事態宣言という言葉が叫ばれ始めた4月からスタートし、ここまできました。
毎朝8時に、オンラインで集って。
お顔を見てご挨拶交わしながら、ストレッチや呼吸をして、体を温めた後、その時々の季節や風習、空気感に合わせてセレクトした詩を、みんなで朗読しています。
Zoomは、同時一斉に声を出しても、タイムラグが生じて声を合わせて、ということができないこともあって、参加者さんのマイクはミュート(消音)にしていただき、私の声を聞きながら、それぞれに声を出して朗読していただく、という形をとっています。
800回つづけてきて
お休みをいただきながらも、続けてこられたのは、ご参加の皆さんがいらしてこそ!!
本当に感謝です。
2020年から今この2023年。毎朝声を出してきて、良かったと思うこと。
その1、明るい気持ちで、1日をスタートさせられる。
その2、滑舌が良くなっている。マスクでも聞き返されない。
その3、巡る季節を「言葉」で味わう豊かさがある。
その4、「言葉」「詩」への感覚、感性が磨かれている。
その1、明るい気持ちで、1日をスタートさせられる。
声を出すって、元気がないとできません。裏返せば、声を出していると必然的に元気が湧いてくるようになってます。
特におすすめは、上を向いて目線も上げて声を出すこと。(バンザイも付け加えたら最強です。)
がっかりだ〜とか、残念〜。悔しい〜。どんな言葉も、上向きに大きめの声で発言していると不思議なことにネガティブが消えていきます。
その2、滑舌が良くなっている。マスクでも聞き返されない。
毎回、アイウエオも発声練習するので、、、と言っても簡単な口の体操です。でも話すことって、筋肉を使うので。マスク生活で顔の筋肉を封印されている機会が多い今、さらに顔の筋トレは必要かと思います。
そして、筋肉は使わないと(使っていても)衰えていく・・・。意識して口を動かす、舌を動かす。喉を震わせる。肺やお腹、背中をつかう。たった30分の朝の朗読の中でも、ご提供できるよう意識して取り入れてます。
その3、巡る季節を「言葉」で味わう豊かさがある。
春にはこの詩。夏にはあの詩。
というように、季節が巡ってきたら読むようにしているテキストもあります。ですので昨年と同じ紙を読むことで「あ、またこの季節が巡ってきたな」と思ったり。
また、同じ詩を7日から14日くらいかけて読んでいるので、自然に覚えていくんですね。で、ある時草むらを歩いていて、その詩の1節が散歩の途中で、ふっと立ち上ってくる。そんなことが起き始めます。みなさん楽しんでくださっています。
その4「言葉」「詩」への感覚、感性が磨かれている。
同じ詩を毎朝読み続けます。短くても1週間以上かなあ。ですので、どんどんと、読みが深くなります。
しっかり味わえます。
「あ、ここのフレーズって、この箇所と呼応してるのか」
「この言葉の意味って、こういうことも言ってるかも」
「このイメージって、あれだけじゃなくてこんなこともあるかも」
と言った、新しい解釈、深い理解、広がるイメージ。
声も、読むスピードやリズムもバリエーションが増えます。朗読で詩を読むって、難しいと感じていらっしゃる方や、一辺倒になりがちと感じてる方にもおすすめです!!
なによりもすごい朗読のパワー
「声」って、「言葉」ってすごいんだなって実感してます。大きな声出せばスッキリするとか、体も温まるとかという即効性とともに、タイムラグもあります。後から時間差でじわじわと声や言葉の効能を感じるんです。これはやってみないとわからない特別な感覚です。
でもあるんですよ。声や言葉に隠された力が。
まさにそれは、万葉集にあるように「言霊の幸はふ國」(ことだまのさきわうくに=言葉に隠された霊妙な働きによって幸せが生ずる國)の言葉だからなのではないかなと。そしてその言葉への感覚、感性を持っている民族なのではないかと思っています。
朝の朗読、ご一緒に参加しませんか??
いつからでも始められます。
お申し込みフォームは、鈴木佳由の声とことばのアトリエお問い合わせフォームからどうぞ。
こちらから入れます
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神代より言い伝えて来(け)らく そらみつ 倭の国は
皇神(すめかみ)の 継(いつく)しき国言霊(ことだま)の
幸(さき)はふ国の 語り継ぎ
言い継がひけり万葉集 山上憶良