中秋の名月に読んだ詩 - 鈴木佳由〇すずきかゆ声とことばのアトリエ

十五夜

今日は、葉山のTIDE POOLさんでの
「じぶんクラス」でした。
声とことばのワークショップの時間です。

中秋の名月ですもの！
しかも魚座の満月！！！

月の詩とともに、絵を描いて。
お月見団子を作って、お供えして、いただきましたっ！！

　“  十五夜お月様　まんまるだ　”

これは、北原白秋の「お祭り」の中の一節。
13歳で朗読を師匠について習ったときに、大人のみなさんと群読して、衝撃を受けた一編。
わっしょいわっしょい、お祭りの晩。
喧嘩神輿のような賑やかな声、子どもの声、祭りの熱狂。
その喧騒の遥か上から、十五夜のお月様が、燦然と照り輝く。。。

“  十五夜お月様　まんまるだ　”

秋風が吹く天空から、降り注がれる月の光。
朗読してて、恍惚としちゃったんですよねぇ。
まんまるなおつきさまが、すこーんっと天空にあって、
その永遠のような一瞬ののちに、また
わっしょい
わっしょい
って、人間世界の声が聞こえてくる。
でもそれはもう、もしかしたら人間の声だけではないかもしれない。
あっちの世界からも、
そっちの世界からも、
さまざまモノたちの声が、、、。

そんなものすごいドラマチックな詩なんです。
「お祭り」ぜひ、今日読んでほしい。

13歳。
北原白秋の詩は他にも、官能的なものも多く、
もう13歳には、鼻血ブーなくらいに濃厚で、悶絶したものです、、、。

ことば、がつくる世界と現実世界と、そこに魅せられはや◯十年。

子どもたちと、ことばを楽しみながら味わうために、新しい発見があってりして、声とことばのワークショップ、毎回新鮮。毎回試行錯誤。